紫外線+オゾンによる高い除菌力

カムフォールド 殺菌の仕組み

カムフォールドの特徴は、紫外線+オゾン+マイナスイオンのトリプル機能による高い除菌力や消臭力です。

病院や食品工場向けの業務用機器で実績のある紫外線とオゾンにより、ウイルスや病原菌を効果的に除菌し、マイナスイオンによって臭いの元となる化学物質や、アレルギーの原因となる花粉、PM2.5まで分解します。

 カムフォールドはユニット内に空気を通し、コロナ放電間の冷陰極管型紫外線オゾン発生ランプによって発生する紫外線(波長253.7nm)と、オゾン(波長184.9nm)の効果により、ウイルス等を除菌します。

紫外線発生量、オゾン発生量ともに、ランプのW数により能力の調整が可能であり、出口側でもコロナ放電を発生させればオゾンが分解され、排出されるオゾンは環境基準値をはるかに下回る0.03ppm以下に抑えられます。

紫外線とオゾンによる殺菌

紫外線の除菌効果

紫外線による除菌効果は、細菌やウイルス、カビなど、すべての菌類に対して実証されており、医療衛生や食品などの分野で幅広く使われている除菌方法です。また、紫外線はアルコールや塩素といった薬剤のように物質が残らないので、口に入るものや手に触れるものでも安心して除菌することができます。

紫外線は波長によってUV-A、UV-B、UV-Cという区分があります。その中でもUV-Cと呼ばれる260nm近くの紫外線が、殺菌に一番効果があります。

細菌のDNAに対する紫外線の作用

細菌の細胞内にある核の中には、遺伝情報を持つDNA(デオキシリボ核酸)が存在しています。DNAは特定の波長の光をよく吸収することが知られており、図1に示す通り260nmの波長付近に吸収係数のピークがあります。

図2は菌類に対する紫外線の殺菌効果を示していますが、こちらも260nmの波長付近に波長特性のピークがあります。

細菌のDNAに対する紫外線の作用

DNAの吸収係数グラフと紫外線による殺菌効果の波長特性グラフを重ねてみると、260nm付近のピークがほぼ一致しており、これは260nm付近の波長をもつ紫外線 UV-Cの殺菌効果が最も高いということを示しています。

紫外線 UV-Cの殺菌効果

カムフォールドに使われている紫外線ランプは、殺菌に効果的な波長260nmに近い253.7nmの紫外線(UV-C)を発光させることができます。

紫外線による殺菌の仕組みですが、細菌に紫外線を照射すると、DNAを構成するチミンが二量体化(ダイマー形成)という光化学反応を起こしてダメージを受けることが原因と言われています。

ウイルスに対する紫外線の効果

ウイルスは細菌と比べて、構造や大きさが異なりますが、紫外線による殺菌効果は同等です。

ウイルスは遺伝子(RNAまたはDNA)とたんぱく質で構成されており、細菌と違って自分で増殖できないため、細胞に自分の遺伝情報を転写して感染を繰り返しますが、ウイルスに紫外線を照射すると、感染に必要なRNAが壊れてダメージを受けます。

そのため、紫外線はウイルスに対しても非常に効果的な殺菌方法と言えるでしょう。

また、理化学研究所(理研)からは、紫外線照射による新型コロナウイルス不活化は、ウイルスRNAの損傷が原因だったとする研究結果も発表されています。

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紫外線照射による新型コロナウイルス不活化のメカニズム 理研ら共同研究グループは、紫外線照射による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化はウイルスRNAの損傷が原因であることを初めて明らかにしました。

オゾンによる除菌

オゾンは強力な酸化能力を持ち、脱臭・除菌等に非常に有効な手段です。そのため、医療や食品などの業務用分野ではよく用いられます。

また、オゾンは自然界に存在している物質であり、分解すれば酸素に戻るため、薬品や化学物質のような残留毒性がないこともメリットです。

オゾンは酸素分子が3つ結合した物質で、O3と表記されます。また、オゾンは不安定な物質でもあり、O2 + O に分解しやすい物質です。

細菌などの細胞膜に接した時、そのOが細胞膜を破壊します。菌は細胞膜が破壊されたことにより死滅します。この場合薬剤とは異なり、菌が耐性菌になる事はありません。

ただし、オゾンは生物に対しても悪影響を与えるため、オゾン濃度のコントロールが重要です。

オゾン濃度をコントロール

カムフォールドは過去に特許を取得した技術により、紫外線とオゾンによる高い除菌力を維持しながら、人体には影響が及ばないレベルまでオゾン濃度を下げることが可能となり、高い除菌力と安全性を両立させることに成功しました。

カムフォールドはオゾンを安全にコントロールするため、放出するオゾンを強力なコロナ放電システムによって除去し、環境基準値(0.1ppm)をはるかに下回る数値(0.03ppm)まで濃度を抑えています。

オゾンはその強力な酸化能力のため、天然元素の中ではフッ素に次いで高い除菌力を持っており、脱臭・除菌等に非常に有効な手段です。また、オゾンは自然界に存在している物質であり、分解すれば酸素に戻るため、薬品や化学物質のような残留毒性がないこともメリットです。

ただし、濃度コントロールを間違えると、人体に対しても悪影響を与えるため、オゾンの取扱いには知識と経験が必要です。

カムフォールドは、長年オゾンに関わった技術者が開発した空気清浄機で、内部に空気を取り込んで除菌・消臭する機能を持ち、オゾンを出口で分解してイオン化することで、オゾンを安全な濃度まで下げることが可能になりました。

また、運転モード(スリープ・弱・中・強)と部屋の大きさに応じてオゾン発生型紫外線発生ランプの出力を自動調整しており、安全性にも配慮をしております。

カムフォールドのオゾン濃度コントロールについて 排出オゾン濃度を環境基準内に抑制