排出オゾン濃度を環境基準内に抑制

オゾンはその強力な酸化能力のため、天然元素の中ではフッ素に次いで高い除菌力を持っており、脱臭・除菌等に非常に有効な手段です。

また、オゾンはしばらくすると酸素に戻るため、次亜塩素酸や薬剤などの化学物質が残留する心配はなく、安全性の高い除菌が可能です。そのため、医療や食品などの業務用途によく用いられています。

しかし、高濃度のオゾンには細菌やウイルスだけでなく、人体や生物にとっても有害であり、人や動物がいる環境ではオゾン濃度を安全とされる基準内(0.1PPM以下)に抑制する必要があります。

また、オゾン使用中は部屋に入れないなどのデメリットがありますが、カムフォールドは過去に特許を取得した技術により、紫外線とオゾンによる高い除菌力を維持しながら、人体には影響が及ばないレベルまでオゾン濃度を下げることが可能となり、高い除菌力と安全性を両立させることに成功しました。

カムフォールドはオゾンを安全にコントロールするため、放出するオゾンを強力なコロナ放電システムによって除去し、環境基準値(0.1ppm)をはるかに下回る数値(0.03ppm)まで濃度を抑えています。

また、ファン + 高電圧放電によって発生する気流が空気を循環させるため、室内の除菌に適した空気清浄機となっています。

オゾンは自然環境にも存在

オゾンは自然界に存在している物質で、通常の大気中にも0.005 ppmのオゾンが含まれています。

日差しの強い海岸では0.02~0.05 ppm、森林では0.02~0.05 ppmのオゾンが観測されることもあります。

また、オゾン層は太陽から到達する紫外線の影響を和らげてくれます。地球からオゾン層が無くなると、生物や植物は絶滅するかもしれません。

オゾン層

オゾン(O3)は、酸素原子(O)が3つに結合した物質で、酸素(O2)に放電や紫外線を照射することによって発生し、熱や光によって酸素(O2)に戻ります。

一般的にオゾンは不安定な物質で、時間が経つとすぐ酸素に分解してしまいます。しかし、発生部分では濃度が高く検知されることもあります。

高濃度のオゾンは医療や食品などの業務用分野で、ウィルス不活性化や除菌に使われています。

オゾン濃度の安全基準

労働環境におけるオゾンの安全基準は、日本産業衛生学会 許容濃度等の勧告によってガイドラインが定められており、環境要因による労働者の健康障害を予防するため、日本産業衛生学会が勧告するものとなっています。

日本産業衛生学会では作業環境基準としてのオゾン許容濃度を0.1ppm(0.2 mg/m3)と定めています。

労働者が1日8時間、週40時間程度、肉体的に激しくないという条件で、オゾン濃度がこの数値以下であれば、労働者に健康上の悪い影響が見られない濃度であるとされています。

カムフォールドは放出するオゾンを強力なコロナ放電システムによって除去し、環境基準値(0.1ppm)をはるかに下回る数値(0.03ppm)まで濃度を抑えています。

人体への影響については、日本オゾン協会が環境基準や指標を公表しています。

濃度 影響
0.01 ppm 敏感な人が臭気を感じる
0.02 ppm オゾン特有の臭気を感じる
0.05 ppm 日本空気清浄協会の許容濃度
0.06 ppm 光化学オキシダントの環境基準値
0.1 ppm~ 鼻、のどへの刺激を感じる
0.2~0.5 ppm 視力の低下
0.4~0.5 ppm 上部気道への刺激の感知
0.6~0.8 ppm 胸痛感知、咳
1~2 ppm 疲労感・頭痛・頭重の感知、呼吸機能の変化
5~10 ppm 呼吸困難、脈拍増加
50 ppm~ 生命の危険が起こる

(特定非営利活動法人 日本オゾン協会「オゾンハンドブック」等より)

その他、室内環境基準としては、アメリカ合衆国の食料医薬品局(FDA)が、24時間で0.05 ppmという最大許容濃度を定めており、日本空気清浄協会でも「オゾンを発生する器具による室内ガスの許容濃度」を、最高0.1ppm、平均0.05ppmと定めています。

オゾン濃度をコントロール

カムフォールドは、長年にわたりオゾンに関わってきた技術者が開発した空気清浄機です。

内部に空気を取り込んで除菌・消臭する機能を持ち、オゾンを出口で分解してイオン化する仕組みによって、オゾンを安全な濃度まで下げることが可能になりました。

また、運転モード(スリープ・弱・中・強)と部屋の大きさに応じてオゾン発生型紫外線発生ランプの出力を自動調整しており、安全性にも配慮をしております。

オゾンは分解すると酸素に戻るため、薬品や化学物質のような残留毒性がないこともメリットです。

紫外線ランプによるオゾン発生

オゾンはもともと自然界に存在している物質で、海岸や森林では0.02~0.05 ppmのオゾンが観測されます。

オゾンには微量でも除菌力があることは周知の事実です。しかし、オゾンは濃度コントロールを間違えると、人体や生物に対して悪影響を与えるため、オゾンの取扱いには知識と経験が必要です。

カムフォールドの開発者は、過去に水殺菌用のオゾン水製造装置や、次亜塩素水の電気分解による洗浄水、ホテル用の客室脱臭装置など、紫外線やオゾンを活用した商品開発を行ってきました。

オゾンをうまくコントロールできれば、非常に有効な除菌方法となります。しかし、放電でオゾンを生成する方法は濃度のコントロールが難しく、開発に苦労をした経験があります。

また、トイレのような湿度の高い場所に設置すると、すぐ電極の周りに白色の硝酸塩(尿、洗浄薬品等)がたまり、メンテナンスが大変たったことを思い出します。

とはいえ、オゾンの発生量を下げると除菌効果が落ちたり、除菌に時間がかかるので、オゾン発生量の調整はそれほど単純ではありません。

オゾン発生の方法は、放電によって作る方式からプラズマで作る方式までいろいろありますが、様々な試行錯誤の中で、最終的に到達したのが、紫外線CCFLランプ(オゾン、殺菌線)を使ったオゾン発生です。

紫外線ランプから出る以下の波長によって除菌とオゾン発生が行われます。

殺菌線‥‥‥波長253.7 nm
オゾン線‥‥‥波長184.9nm

この方法であれば、部屋の大きさや用途に合わせてランプや出力(W)を選定するだけで、オゾン発生量をコントロールできます。また、室内のオゾン放出量も環境基準を超えないレベルに保つことができます。

カムフォールドは紫外線とオゾンによる高い除菌力を維持しながら、人体には影響が及ばないレベルまでオゾン濃度を下げることが可能となり、除菌力と安全性を両立させることに成功しています。